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カミュ ふたつの顔 *木岡さいサイン入り

¥3,520 税込

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正義感溢れる小説家か、それとも植民地主義の相続人かー。
フランスで、刊行直後から様々な反響を巻き起こした本書。翻訳を『平行世界』執筆者の一人、木岡さいが手がけた。 

 1960年の早すぎる死後も、フランスで、政治的イデオロギーが問われる場に引っ張り出される、人気作家アルベール・カミュ(1913-1960)。生誕100周年と没後50周年は手放しの賞賛をもって祝われましたが、2023年にはムードが一変し、「カミュ論争」が沸き起こりました。発端となったのが、本書『カミュ ふたつの顔』です。カミュの政治利用の仕組みと目的を明らかにする、この痛烈な批評エッセイは、文学作品や批評家のテクストの読解を通じて、ノーベル文学賞受賞作家の植民地体制に対する根深い愛着を示し、作家と批評家が共犯となってつくりあげるカミュの人物像に揺さぶりをかけます。
 フレドリック・ジェイムソンに師事し、フランス文学における植民地表象を問う著者オリヴィエ・グローグ氏の仕事の邦訳は初めて。原著が出版されて一年後に亡くなったフレデリック・ジェイムソン氏がまえがきを、『ブラック・カルチャー』の著者である中村隆之氏が解題を寄せています。
ー木岡さいFBより

著者 オリヴィエ・グローグ
訳者 木岡さい
装幀 コバヤシタケシ
発行所 青土社
2025年6月3日 第1刷発行

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